数行だけ書こうと日記アプリを開いたら、最初に会員登録の画面が出てくる。自分しか読まないものを書きたいだけなのに、なぜ先にメールアドレスが要るのか。理由を説明してくれるアプリはあまりありません。
理由はたいてい三つです。機種変更しても日記を引き継げるように、複数の端末で読めるように、そしてサブスクリプションを管理するため。前の二つはあなたのため、最後の一つはそうではありません。でも三つとも、同じ会員登録の画面としてやってきます。
日記が端末の外に出ないと変わること
記録が端末から出ないと、実際に三つのことが変わります。心がけの話ではなく、アプリの作りの話です。
漏れうるものが減る
サーバーにないデータは、その会社が攻撃されても漏れません。アカウントがなければ、使い回したパスワードを盗まれることもありません。
運営会社の都合に左右されない
サービス終了、買収、料金改定はよくあることです。端末の中のファイルは、どんなニュースがあってもそこにあります。
待ち時間がない
地下鉄でも機内でも同じように開きます。昔の日記をさかのぼるときも、通信を待つことはありません。
その代わりに引き受けること
良いところだけを並べたら広告です。日記をオフラインで持つことには、はっきりしたコストがあります。
バックアップは完全に自分の仕事になります。スマホをなくす、水没させる、初期化する — そのとき日記も一緒に消えます。「サーバーにコピーがない」とは、まさにそういうことです。クラウド型のアプリなら新しい端末でログインすれば済むことを、オフラインのアプリでは前もって作ったバックアップファイルで済ませることになります。
端末どうしの自動同期もありません。スマホとタブレットを両方使うなら、毎日の小さな不便になります。そしてバックアップにパスワードをかけたなら、そのパスワードを忘れると誰にも開けません。「パスワードの再設定」というものは存在しません。
だからオフラインを選ぶなら、ルールを一つだけ決めてください。月に一度バックアップを作ってクラウドドライブに置く — たいていはこれで十分です。パスワード付きのバックアップなら、クラウドに置いても中身は読まれません。
本当にオフラインかを見分ける方法
「オフラインで使える」と書いてあっても、実際はすべてをサーバーに保存していて、短い通信切れに耐えるだけのアプリも少なくありません。見分け方は簡単です。
機内モードですべてやってみる
インストール直後にアカウントなしで日記を書き、アプリを完全に終了してから開き直し、日記が残っているか確かめます。
アカウントなしでどこまで使えるか見る
どの機能に会員登録が要るかを確認します。バックアップや同期のためだけのアカウントと、書くこと自体にアカウントが要るのとでは大違いです。
プライバシーポリシーの収集項目を読む
日記の内容が収集項目に入っているか、広告 ID や外部の分析ツールが出てくるか。それでアプリの本当の作りが分かります。
mylog が線を引いているところ
mylog はアカウントなしで始まり、記録を端末の中だけに保存します。すべての機能がインターネット接続なしで動きます。上のコストも私たちは引き受けています — バックアップを作っていなければ、私たちにも日記を戻すことはできません。
アカウントが要るのは一つの場合だけです。パスワード付きのバックアップをクラウド保管庫に置きたいとき。保管庫には暗号化されたファイルだけが入り、鍵はあなたのパスワードからしか作れないので、私たちにも開けません。アプリから自動でアップロードする同期は、まだありません。
バックアップの形式が本当に開かれているかは、バックアップビューアで確かめられます。ファイルはブラウザの中だけで開かれ、アップロードされません。なぜこう作ったのか、何をあきらめたのかは私たちの話に書きました。